世紀の会談・・・裏を読む
本年は「世紀」と云う言葉がキーワードのようである。IPS細胞を活用した新手術、平昌五輪、サッカーワールドカップ。そして何よりも「米朝首脳会談」に尽きるであろう。本当に両国首脳は世界平和を目的とする会談と位置付けて臨んだのであろうか。数ヶ月前迄はお互いを「老いぼれ」「リトルロケットマン」と呼んでいたのに不思議である。彼らの共通項はプライドの高さ・側近を親族若しくはイエスマンで固める態勢作りである。
金総書記は複数機の飛行機でシンガポール入りを行った。一時は北朝鮮保有の飛行機は旧ソ連時代のものであり、飛行自体に問題視されていたが中国政府専用機を借用する事で無事、着陸・離陸を行い帰国された。では何故複数機の飛行機を持ち得たのか?自分自身は安全性の高い中国政府専用機に乗り、自らの命を守る。国民には借用した飛行機ではプライド高き独裁者の印象がダウンするからである。
もう一方のプライド高き大統領はエアホースワンの着陸時間を金総書記の後に設定してあった。しかし、彼はカナダで行われていたG7を閉会式も待たずにそそくさと逃げ出したのである。つまり、貿易不均衡問題において彼は自己主張ばかりで自分の立場が決して良好ではないからである。
次に金総書記のSPの数は世界中が驚かされた。余程、親族と権力と金しか信頼出来ないのであろう。大統領はホスト国開催では無いが常に自らが席に着きなさい、ペンを持ちなさいと自分中心の姿をマスコミに売り込むのに必死であった。
世界平和ではなく各々が国内支持層に対するサル芝居のように私には見えた。皆様にはどう映りましたか?
極論、お互い自分の保身の為に「利用」しあったのではないだろうか。利用と云えば以前、経営者からは辞めろとは言わない、又、ハラスメント問題が多様化している中、下手に指示したり、話しかけた事で労働基準監督署に訴えられるからとにかく相手から辞めると言わせろ、その間、「利用」しろ、そして私は利用していると発言をうる覚えだが記憶している。体調崩し、その要因が精神的苦痛であれば医師は診断書を書いてくれる。人づてに聞いた話であるが、ある現場で1枚の看板片付けを怠った訳ではなく、ミスを犯したらしい。その際、鬼の形相で注意を受けた者が別現場に出向くと、そこには9枚もの看板が1週間以上放置された事により色褪せている様子を見て愕然としたらしい。飲酒中だったらしいが看板をずっと付けて置いた方が良いのではと素人発想でものを言うと「ずっと自宅前に看板貼られている人の気持ち、土日毎にちゃんと片付ける会社の印象を考えるべき」と返す刀で一刀両断されたらしい。世の中は理不尽で成り立っているのだろう。
理不尽を解決するために存在するのが弁護士だよと日本弁護士会の副会長まで歴任された先生が笑って答えてくれた。
海外では世紀の会談はノーベル平和賞に値すると賞賛する声もあるらしいが、数十年後も現在の平和が守られているのであれば授与を検討すれば良いと思う老兵であった。
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